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与勝高校でワークショップ開催(2021/12)

沖縄県立与勝高等学校で、ワークショップ「足もとの生き物の多様性と外来生物-あなたはヒアリを見分けられますか?-」を開催しました。
高校生以上の一般の方々に向けて開発したワークショップですが、コロナ禍で一般イベントが開催しにくくなる中、最近は高校の特別授業として実施することが多くなっています。生徒さんたちにとって、私たち外部講師による授業は普段と違う雰囲気があってちょっと緊張するかもしれません。実際の観察あり、歌ありと、楽しめる?内容にしているので、肩の力を抜いて、沖縄の自然や外来種の問題について学んでもらえたら嬉しいですね。

九州・沖縄昆虫研究会・日本鱗翅学会九州支部総会で特別講演( 2021/12)

九州・沖縄昆虫研究会・日本鱗翅学会九州支部総会にて、セクションリーダーの吉村が特別講演としてOKEON美ら森プロジェクトの紹介とこれまでの取り組みを紹介しました。2014年に構想され、2015年に沖縄島全域に生物多様性モニタリグ網を立ち上げるところから現在まで、OKEON美ら森プロジェクトは学術プロジェクトとしてだけではなく、様々な方面で沖縄社会と関係を深め発展してきました。その関わりが、外来種研究という新たな展開をプロジェクトにもたらしました。今後とも、沖縄の大切な資源である生物多様性の理解や保全に貢献できるように頑張ります。

OISTサイエンストークで対談しました(2021/11)

那覇市の書店ジュンク堂でのOISTサイエンストークで、環境科学セクションリーダーの吉村がエンデミック・ガーデン・エイチのネイチャーガイド上開地広美氏と対談しました。エンデミック・ガーデン・エイチはやんばるの自然や暮らしを活かした観光やガイドを提供する会社。今回のトークテーマは、外来種でした。私たち環境科学セクションが外来アリ研究で取り組む港湾や公園周辺での水際対策と、世界自然遺産にも登録されたやんばる地域での彼らの保全活動。一見大きく異る環境での取組ですが、共通するのは活動の持続可能性と多くの市民の参加の必要性です。日常の中で足元に目を向けて身の回りの自然に親しみ興味を持ってくれる人が増えることが、沖縄の貴重な自然を守ることにつながるのだという思いが伝わったら嬉しいです。

202111/11石垣、11/12宮古、11/15那覇 ヒアリ同定研修2021(2021/11)

毎年恒例になってきた行政職員や事業者向けのヒアリ同定研修。今年もセクションリーダーの吉村が講師を務めました。石垣島、宮古島、沖縄島の3箇所での実施です。ヒアリの通報の窓口のひとつとなる保健所ですが、担当する職員は数年ごとに入れ替わってしまいます。毎年繰り返しコツコツと研修実施を積み重ねることが、いざというときの備えとしてとても重要になります。コロナ禍に隠れて忘れがちですが、本州ではヒアリ侵入状況が厳しさを増しています。沖縄県内でも、明日見つかっても不思議ではない状況が続くなか、気を引き締めていかなければなりません。

琉大サイエンスキャンパスで講義と実習を実施しました(2021/07)

沖縄県内の高校生が参加する琉大サイエンスキャンパスに環境科学セクションリーダーの吉村が講師として招かれ、「OKEON美ら森プロジェクト-沖縄の課題解決を目指す、自然環境研究を通した地域協働-」というテーマで講義と実習を実施しました。講義に続いて実際に外に出てアリ類を採集し、その後講義室に戻って自分が採集したアリ類のソーティングを体験してもらいました。参加者の生徒さんたちはみなさん熱心に取り組み、予想以上の成果でした。ヒアリチェックもバッチリで心強いです。

小高博士と辺土名高校生のドングリ調査に同行させてもらいました(2021/10)

森林総合研究所九州支所の小高信彦博士が来沖し、沖縄県立辺土名高等学校の生徒さんにスダジイ(イタジイ)のドングリの豊凶調査法を伝授。その調査に我々も同行させてもらいました。ヤンバルのドングリはそこに生息する動物たちを支える重要な食糧となります。豊作か凶作かをモニタリングすることは、動物たちにとってのヤンバルの森の生物多様性を知る手掛かりになります。小高博士はわかりやすい手引も作成されていて、とても勉強になりました。

HAPPY EARTH FESTA 2021(2021/09)

環境科学セクションリーダーの吉村が、HAPPY EARTH ~持続可能な自然資源保全~というタイトルでの対談で、ゲストに招かれて出演しました。2021年のSDGs週間イベントHAPPY EARTH FESTA 2021は沖縄開催。残念ながら新型コロナ感染症感染拡大によりオンライン中心の開催になってしいましたが、直前の奄美沖縄自然遺産登録もあり、奄美・沖縄世界自然遺産登録記念セミナーという位置づけの通り良いタイミングになりました。きれいな会場にたくさんのスタッフ、おまけに対談という慣れないスタイルに少々緊張気味でしたが、私たちが実施している活動が、沖縄の自然を持続可能な活用や保全に貢献することを目指していることが伝われば嬉しいです。

奄美・沖縄世界自然遺産登録記念セミナー

HAPPY EARTH ~持続可能な自然資源保全~

http://www.youtube.com/watch?v=XM4dF-bjP40

世界自然遺産連携協定締結式がオンラインにて開催されました(2021/08)

世界自然遺産連携協定の締結式が、コロナ禍で対面が難しい状況下でしたが、オンライン形式により実現しました。沖縄県内では、沖縄島北部ヤンバル地域と西表島が世界自然遺産に登録されました。これら地域で、将来にわたる保全と利用のバランスを適切に維持管理していくことは今後の課題です。そのためには、現状を知り、これからどうすべきかの指針が必要で、その基礎情報となる研究知見の蓄積は欠かせません。こういった研究を協力しながら進めていくため、沖縄県内の関係機関による協定が結ばれ、OISTも環境科学セクションが窓口となりそこに参加しました。これは、OKEON美ら森プロジェクトを通して沖縄島全域に生物多様性モニタリング網を立ち上げ、沖縄地域のみなさんと協働ネットワークを作ってこれらの知見を活用してきたひとつの成果と言えます。ただ、これはゴールではなく始まり。ヤンバル地域を脅かす大問題のひとつである外来種からの保全は、ヤンバル地域だけを守っていても実現しません。私たちの多くが暮らす中南部がその主戦場となると考えています。引き続き、外来アリ研究などを通して、沖縄の生物多様性保全に貢献していかなければと身の引き締まる思いです。

今年も琉大昆虫学実習へ行ってきました(2021/07)

このところ毎年恒例になっている琉球大学学部生への昆虫学実習。今年もセクションメンバーが講師として招かれて実施しました。今回は受講生が全員昆虫学専攻の少数精鋭。学生たちの昆虫知識が高いこともあって、SLAMトラップサンプルのソーティングを指導するフィールドスタッフもドキドキでしたが、これまでプロジェクトで培った経験を活かして務めました。講師の一人の芳田による圧倒的な知識量に裏打ちされた話題は相変わらず深くて、学生たちも興味津々です。

県民の森の運用委員(2021/07)

恩納村にある沖縄県県民の森には、OKEON美ら森プロジェクトの調査区が設置されています。それが縁で、環境科学セクションのリーダーである吉村は県民の森の運用委員を務めています。県民の森が、沖縄県の21世紀ビジョンや生物多様性おきなわ戦略、沖縄県SDGsに貢献でき、生物多様性保全や持続的活用を実践する拠点のひとつとして活用されるようになったら素敵です。OKEON美ら森プロジェクトを通して培った経験を活かして、より良い運用アイデアが提供できるように引き続きがんばります。

博物館でのエントランスミニ展示「小さなエイリアン展」(2021/07)

沖縄県立博物館が主催する特別展「みんなの進化展」の関連イベントとして、「小さなエイリアン展〜沖縄に潜む小さな侵略者」を博物館エントランスにて展示しました。展示内容は、外来アリの進化や生態、沖縄で取り組んでいる外来アリの防除についてなどを解説したパネルやOKEON美ら森プロジェクトで採集されたアリの標本、3Dアリ模型などです。あいにく展示期間中に緊急事態宣言が発令され博物館も休館となってしまったため、この展示を多くの人に見てもらうことはできませんでした。今回は残念でしたが、また今後どこかで「小さなエイリアン展」を開催できる時を待ちたいと思います。

外来アリ防除に伴う工事調整会議を行いました(2021/05)

私たち環境科学セクションが取り組んでいる外来アリ研究プロジェクト。その中でも現在力を入れているのが、那覇の国道に定着したハヤトゲフシアリLepisiota frauenfeldiの防除です。ハヤトゲフシアリの防除に効果的な方法や技術を研究するのはもちろんですが、この難敵に立ち向かうためには色々な学外機関との連携、協働が欠かせません。これまでも琉球大学や那覇市、防虫会社や環境省、沖縄総合事務局(国道事務所)、沖縄県などなど、機関横断的な協力体制を作ってきました。今回はそれに加えて、環境省沖縄奄美自然環境事務所の調整のもと、この場所で工事を予定する那覇市と沖縄県の各部局の方々と現地ミーティングを実施し、工事の際にハヤトゲフシアリを現場から拡散させない方策を話し合いました。それぞれの組織の専門性や職務権限などを活用しながら、引き続き沖縄県内からのハヤトゲフシアリ根絶を目指して頑張っていきます。

単位時間採集調査の野外研修を実施しました(2021/04)

OKEON美ら森プロジェクトでは昆虫調査を実施しています。
その代表的なものがテント型のSLAMトラップを利用した定点採集と、アリ類を対象にした単位時間採集調査です。SLAMトラップ調査は、さまざまな昆虫を多く採集することができる代わりに、設置までのコスト、管理やサンプル処理作業に労力がかかります。それに対して単位時間採集調査は、アリ類に限定される代わりに、高校生から研究者まで多くの人が効率的かつ機動的に調査を行うことができるという強みを持ちます。この単位時間採集調査は、私たち環境科学セクションの研究プログラムだけでなく、沖縄県内の高校との共同研究や、行政との外来アリ類調査などでも、共通の調査方法で実施活用されています。

単位時間採集法のデータの良し悪しを決めるのは、何と言ってもアリ採集の技術。そこで、スタッフの採集技術を磨くためにセクションリーダーの吉村が講師となって野外研修を実施しました。今後この調査法のさらなる活用によって、沖縄のアリ類の現状やその変化が明らかになっていくことが期待できます。

琉球新報社 本社 新報ホールにて講演 (2021/02/05)

タイトル:「県内教育・研究機関のSDGsの取り組みについて~研究成果の種をビジネスに育て地域の課題解決につなげる~」  主催:OKINAWA SDGs プロジェクト(OSP)・琉球新報社   後援:沖縄科学技術大学院大学、琉球大学、沖縄工業高等専門学校

吉村が講演をさせて頂きました。WEB配信のイベントであるにも関わらず、会場では、県内でSDGsの取り組みを進めている方々とご挨拶をさせていたくことが出来ました。OISTで進めている環境モニタリングプロジェクト「OKEON美ら森プロジェクト」について発信する場を頂き感謝です。

OISTサイエンスフェスタでオンラインサイエンスカフェに挑戦(2021/01)

例年、多くの人で賑わうOISTサイエンスフェスタ。しかしコロナ禍の現在、多くのイベント開催が見送られており、毎年数千人が訪れるOIST最大の地域開放日も例外ではいられません。その代わりに、今年はオンラインに切り替えての配信イベントとして開催し、その中で吉村がオンラインサイエンスカフェに挑戦しました。テーマは沖縄のアリを始めとした外来種について。初めて体験するオンライン配信でのカフェは勝手が違って大変でしたが、たくさんの方々に視聴してもらうことができました。

辺土名高校で、サイエンスワークショップを開催しました(2021/01)

高校生以上向けのサイエンスワークショップ「足元の生き物の多様性と外来生物」を開催しました。今回の対象は、OKEON美ら森プロジェクトの県内高校共同アリ類研究プログラムの参加校である辺土名高校の生徒さんたちです。辺土名高校は、この共同研究の他にも、OKEON美ら森プロジェクトの沖縄島24箇所のモニタリング調査区のうち、ひとつを設置させてもらっている学校です。1時間のプログラムのあと、休憩を挟んでOKEON美ら森プロジェクトの説明をして、その後みんなで実際の設置機器を見学するという、盛りだくさんの内容でした。

琉大カガク院の講師を務めました(2020/11)

環境科学セクションセクションリーダーの吉村が、琉球大学が主催する、科学分野に卓越した意欲や能力を持つ高校生を対象とした科学教育プログラム、「琉大カガク院(https://gsc.skr.u-ryukyu.ac.jp/)」の講師を務めました。OKEON美ら森プロジェクトや県内で私たちが実施している外来アリ防除のプロジェクトの紹介をしたあと、屋外に出て単位時間採集法を体験。自分たちで採集したアリを実際にソート、同定してもらいました。

合同アリ調査のために、沖縄県立首里高校に行ってきました(2020/11)

OKEON美ら森プロジェクトでは、高校の探究活動やクラブ活動とアリ類調査を通じて共同研究をしています。普段は先生とのやり取りが中心で、各高校は独自に研究を設計して活動しています。首里高校は、首里城公園にほど近い、那覇市の中心に位置する高校。歴史的な施設も近いこの環境にはどんなアリが住んでいるのか?共同研究への参加からまだ日も浅く、良い機会なので合同調査をしてみました。

アルゼンチンアリLinepithema humile (Mayr, 1868) の沖縄県からの初記録(2021/03)


那覇港のコンテナヤードで確認された、アルゼンチンアリの報告が沖縄生物学会誌から出版されました。沖縄県においては、これが本種初記録となります。この論文は、私たち研究者だけでなく、那覇港を管理する那覇港管理組合さんや、その緊急防除と調査に関わった方々との、組織横断体制での協働によって形となったものです。近年、沖縄県内では新しい外来アリが発見されることが多くなっており、環境科学セクションは研究機関という立場から、外来アリ研究プロジェクトとしてその防除や体制づくりに携わっています。外来アリの相次ぐ発見は、沖縄県の交易網の発達に伴う侵入機会増加の一方で、2017年のヒアリ騒動以降、県内の主要港湾を中心とした地域に、行政機関や研究機関が整備してきた監視網が機能している成果であるとも言えます。

 

沖縄市教育委員会と協定を締結しました(2020/11)

OKEON美ら森プロジェクトと沖縄市郷土博物館との協働を核にして、OISTと沖縄市教育委員会の間での自然史研究や教育に関する連携協定が締結されました。私たちがプロジェクト立ち上げ当初、何もわからないまま手探り状態だった頃、ノウハウを共有して、地域のネットワークを広げるのに力を貸してくれたのが沖縄市郷土博物館です。それ以来、私たちは博物館のみなさんと共同企画展や講演会など、その時々でずっと協働してきました。今回の協定締結は、そんな長年の協力関係が実を結んだひとつの大きな成果だと感激しています。これを機に、沖縄の自然史研究における協働をさらに発展させ、さらにこれを教育や人材育成へと拡張していけるよう、連携強化をしていければと思います。引き続きよろしくお願いします。

石垣市ヒアリ関係者会議(2020/11)

石垣市で、沖縄県主催で行政および港湾事業関係者向けにヒアリ同定研修が実施され、セクションリーダーの吉村がその講師を務めました。また、その後環境省が中心となり、八重山地域におけるヒアリ対策についての関係者会議を開催、それにも引き続き出席しました。今年は連日新型コロナウィルス感染症拡大関連のニュースの影に隠れていますが、外来アリ類の対策も依然として着実に進めていくことが大切です。今年は沖縄本島では新しい外来アリのハヤトゲフシアリの定着が確認され、本州ではコンテナヤード外の地面から多数の繁殖虫を含むヒアリの巣が発見され、と、状況は厳しさを増しています。離島地域では、地域独自の連絡網や役割分担を整備していくことが、混乱なく迅速な対応を取るためには重要です。行政は担当者異動も頻繁に起こるため、定期的にこうした議論の場を持つことが大切だと感じています。

恩納村博物館展示の委員会(2020/10)

OISTが立地する恩納村には恩納村博物館という施設があります。観光客にも人気の道の駅、おんなの駅の並びで、駐車場が広くて入場料もなんと無料。この博物館、現在は民族や考古系の常設展示が中心なのですが、今後自然史の展示の充実を図るという計画があり、セクションリーダーの吉村がその検討委員の1人に任命されました。恩納村は眼前に豊かなイノーの海を抱え、山手にはやんばるタイプの豊かな森が広がります。行政的にもサンゴの村宣言など、自然と人との持続的な良い関係、つまりSDGsを強く打ち出している自治体。それを実現するための人材育成拠点のひとつとして博物館の自然史展示強化には大賛成で、自然史研究や地域協働の側面からそのお手伝いができるのは、とても光栄なことだと感じています。県内博物館展示運営に関わる錚々たる委員の面々とともに、どんな素敵な展示にしていけるのか、これからが楽しみです。

沖縄県立向陽高校SSH運営委員会(2020/10)

OKEON美ら森プロジェクトは、沖縄県内の高校とアリ類調査研究で協働しています。その共同研究校のひとつである沖縄県立向陽高校は、県内2校目のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定され、この共同研究が縁で、昨年度からセクションリーダーの吉村が運営委員の1人として関わっています。コロナ禍での苦労は、高校の探求活動の現場でも例外ではなく、限られた時間や感染対策のなかで研究計画を立ててデータをとり、研究をまとめる作業はとても大変だと感じます。しかし、その状況下でも7月のテーマ設定から今回10月のポスター発表までの進展には驚かされました。生徒さんたちの頑張りや先生方の指導の充実が感じられて、とても有意義な委員会でした。

カメラトラップを一新しました(2020/10)

OKEON美ら森プロジェクトのカメラトラップ網では、沖縄本島各所に設定した24箇所のコアサイトに、合計47台を設置して動物の観察を継続的に実施しています。沖縄の強い日差しや、台風のような暴風雨、そして時には機器内へのアリの侵入など、その稼働条件は過酷です。数年での更新が必要になりますが、これまで利用していた機器がメーカーの製造中止により更新ができなくなってしまいました。新しい機器の選定から、新機器の設置とメンテナンス方法の検討、室内や野外での稼働試験などを経て、ようやく今年度の大きな課題のひとつであった新機器への更新が実現しました。今後は実際に稼働しながらの調節、改良の段階に入ります。新しい機器が沖縄の生物のどんな姿をとらえてくれるのか、今から楽しみです。

琉球大学昆虫学実習(2020/09)

このところ、毎年恒例になっている琉球大学学部生への昆虫学実習。今年はコロナ禍ということもあり、実施が危ぶまれていましたが、例年よりも日程を短縮しつつ実施しました。私たちの環境モニタリング調査機器を見学したり、実際の昆虫試料に触れたりして学べる機会なので、オンラインでは伝わりにくいでしょう。短い時間でも対面で実施できて良かったです。例年同様に、フィールドチームメンバーからも学生にアドバイス。

ハヤトゲフシアリの防除開始(2020/08)

那覇市で定着が確認された新しい外来アリのハヤトゲフシアリLepisiota frauenfeldiについて、私たちOIST沖縄環境研究支援セクションの声がけで住化エンバイロメンタル株式会社、琉球大学、那覇市という組織横断協働体制のもと、防除が開始されました。本州でヒアリが発見された2017年頃から、沖縄県内では研究機関や行政機関を含む複数の機関が連携して、外来アリの監視を実施しています。そのひとつ、環境省の2020年2月調査において、那覇市の国道沿いにハヤトゲフシアリが定着していることが確認されました。環境省沖縄奄美自然環境事務所の調整のもとで速やかに関係者が集まり、根絶への方針共有とその準備をしてきました。私たちセクションはいち早く、防除に必要な定着範囲やその生態を明らかにするための基礎調査を実施して、早期防除開始を主導してきました。今後、沖縄本島のハヤトゲフシアリの拡散防止や低密度化、そして根絶を目指した防除とモニタリングと並行して、データ蓄積とそれを元にした技術の開発を進めていきます。

沖縄市郷土博物館協議会への参加(2020/07)

2020年7月13日に沖縄市郷土博物館協議会が開かれ、今年度は吉村がその委員に任命されました。沖縄市郷土博物館は、地域密着で専門性を持つ学芸員さんも充実していて、OKEON美ら森プロジェクト立ち上げ当初からお世話になっている博物館です。協議会のメンバーとして、少しでも恩返しできるようにがんばります。

コロナ禍でも。。。(2020/04)

コロナ禍でも、OKEON美ら森プロジェクトの環境モニタリングは継続しています。自然の移り変わりは待ってくれません。調査区の保守管理やデータ収集のためのフィールド作業も止まらず、変わらず、続けなければなりません。感染拡大中のランチは、お店に入らず人の居ない場所で間隔を開けて食べています。

書籍:「外来アリのはなし」出版されました(2020/05)

沖縄環境研究支援セクションOERSSのYoshi(吉村正志)が担当した章が掲載された「外来アリのはなし」が出版されました。人の活動によってもともとの生息地から世界中に運ばれているアリたち。その中から現在問題になっている、またはこれから問題になるかもしれない種類について、関係分野の専門家が最新の情報を詰め込んだ本です。情報は専門的ながら、同時に難しくなりすぎず、読みやすい本にもなっています。

外来アリのはなし 朝倉書店 200ページ

執筆者一覧(朝倉書店ホームページより)
編者
橋本 佳明
(兵庫県立大学自然・環境科学研究所/兵庫県立人と自然の博物館)

沖縄県におけるヒアリの侵入・蔓延時に推定される経済的損失(2020/05)

ヒアリが沖縄県に定着・蔓延してしまった場合、どのくらいの経済的な被害がでるのか?これまで日本では、アメリカの損害額を引用することが多かったですが、産業構造や法律が異なる場所の被害見積もりでは、今ひとつ不明瞭でした。これを、沖縄の実際の行政統計などをもとにして、被害額を推定しました。
沖縄では、現在幸いなことにヒアリが発見されていません。これはあくまでそれが蔓延してしまった悪い未来のシナリオです。だからこそ、こういう事態を招かないために平時から監視を行い、対策をとっていくことが大切なのだと思います。

沖縄県外来種対策委員会開催(2020/03)

沖縄県環境部自然保護課では外来種対策事業が実施されており、年に何度かその委員会が開催されます。ここで県の外来種対策指針や行動指針、その指定対象種選定などが専門家によって議論されています。沖縄環境研究支援セクション(OERSS)のYoshiも、専門家のひとりとしてここに参加しています。

沖縄県ヒアリ対策事業最後の石垣出張(2020/03)

沖縄県から受託していた「外来種対策事業(ヒアリ等対策)」も、終了が近づきました。まだ進めなければならないことはたくさん。それなのに、残念ながら新型コロナウィルス感染症の影響で、県事業最後に行う予定だった石垣市でのヒアリ監視と対策に向けた関係者会議が延期になってしまいました。やっとここまで来たところだったので悔しいですが、安全第一なので仕方ないですね。でも、その代わりに環境省石垣自然保護官事務所で情報共有と意見交換をし、夕方、事業開始以来、ずっと石垣港のSLAMトラップのメンテナンスや周辺の見回りを続けてくれた八重山ネイチャーエージェンシーのみなさんへ、これまでの事業成果の報告をしました。沖縄県事業は終わっても、こうして地元密着で頑張っている皆さんとのつながりは、これからも大切にしていきたいと思います。今後ともよろしくお願いします。

ヒアリ同定研修 in 宮古島(2020/02)

宮古島で環境省主催の外来アリ講座が開催され、その講師として沖縄環境研究支援セクション(OERSS)の吉村が専門家として招聘されました。
スライドや実際の標本などを使って、参加してくれた港湾管理関係者や沖縄県保健所、博物館の関係者のみなさんに向けて、ヒアリの同定講座を行いました。講座のあと実際に宮古港湾のコンテナ置き場に入り、コンテナ周りに生息するアリ類を受講者のみなさんと確認し、外来アリ類の侵入や定着をどのように防いでいくか意見交換しました。同じ沖縄とはいえ平良港は本島から遠く、そして那覇港と比べてずっと規模も小さいですが、深刻な侵略種の島への侵入や定着・拡散を防止するためには、ここでもやはり地域の協力で息の長い監視体制を作り上げて維持することが大切です。

カメラデバイスプロジェクトの共同研究者がOIST訪問(2020/02)

OKEON美ら森プロジェクトのカメラ機器の共同研究者である帯広畜産大学の赤坂さんがOISTを訪問してくれました。生態系が持つ分解能力や、それに対する外来種やヒトの活動の影響を研究しています。今回は、これまでの解析結果や野外調査の機器設置についてなど、有意義な会議を持つことができました。

ヒアリ防除と戦略のワークショップ(2020/02/19)

OISTの沖縄環境研究支援セクションと共同研究をしている台湾大学のHuang教授主催で、「ヒアリ防除と戦略のワークショップ」があり、台湾を中心に防除に関わる研究者たちがヒアリ防除戦略について議論しました。私たちのセクションからも、吉村と小笠原が招待され、吉村が沖縄での取り組みを紹介しました。
新型コロナウィルスの影響があり、残念ながらオンラインでのワークショップとはなりましたが、今後の戦略や、私たち沖縄との協力関係強化などについて有意義な議論ができました。来年度も引き続き共同研究を発展させていきたいと考えています。

那覇港港湾関係者向けヒアリに関する講習会(2020/02/12)

沖縄県では、関係者向けのヒアリに関する講習会が毎年開催されています。その中のひとつ、那覇港管理組合が主催する、那覇港湾の港湾関係者向けにヒアリに関する講習会が開かれました。
沖縄環境研究支援セクション長の吉村が講師として招かれ、「「沖縄でのヒアリ発見」来るべきその日への備えとは」と題し、ヒアリとは?から、沖縄の港湾周りでよく見られるアリとヒアリの見分け方などを講演しました。新型コロナウィルス問題で先が見えない今年度ですが、引き続きこうした取組を継続していく重要性は変わりません。

あなたも今日からアリ博士?が論文になりました!(2020/03/27)

OKEON美ら森プロジェクトでは、外来種やヒアリについて、小学生が楽しく学べるようにワークショップ「あなたも今日からアリ博士?」を沖縄環境研究支援セクションの諏訪部らが中心となって開発し、北海道大学CoSTEPとの共同研究として2017年から沖縄県内で開催してきました。その開発の過程やこれまでの取組みなどをまとめた論文が、このたび論文として「科学技術コミュニケーション Japanese Journal of Science Communication」に掲載されました!

吉村正志, 諏訪部真友子, 池田貴子, 小笠原昌子, Economo EP (2020) 小学生向け外来種&ヒアリ学習ワークショップの開発と実践. 科学技術コミュニケーション 26: 39-56. DOI: 10.14943/92752

辺土名高校・三年生課題研究発表(2020/01)

沖縄県立辺土名高校の環境科課題研究発表会へ招かれて行ってきました。OKEON美ら森プロジェクト立ち上げ当初から、共同研究を続けている高良先生の指導の下、毎年生徒さんがついてアリの研究をしています。今年度は、『日本土壌動物学会 第42回大会』中高生の部ポスター発表にて、サイエンス部が奨励賞を受賞したり、環境省やんばる野生生物保護センター(うふぎー自然館)にて『辺土名高校生がガイドするアリの観察会』を開催したり、『第59回沖縄県生徒科学賞作品展』で奨励賞を受賞したり、『第42回沖縄青少年科学作品展』で入選したりと、着実な成果もあがっています。

アドバイザリーボード会合(2020/01)

環境省環境研究総合推進費2019年度開始課題アドバイザリーボード会合が東京で開かれました。琉球大学をリーダーとする課題テーマは「外来アリ類をモデルとした侵略的外来生物管理体系の構築」。OISTも国立環境研究所、京都大学とともにプロジェクトに参加しています。 OISTからは、このプロジェクトのOISTサブテーマリーダーの吉村、研究分担者のEvan Economo、通訳としてリンダール明子さん、プロジェクト事務や調整を担当する諏訪部、サポートで小笠原が出席。他のプロジェクトメンバーやアドバイザー、環境省や機構の職員のみなさんを交えて、日本の外来アリ問題への新たな知見を発表しあい、今後の方針について活発な議論を交わしました。

トビムシ自動カウンティングシステム(2019/12)

OKEON美ら森プロジェクトで最初に立ち上がった昆虫調査。
そのスタート当初にSLAMトラップで採れる大量の昆虫の個体数カウントに苦しんでいた私たちチーム。
その中でも半数以上を占めるトビムシは最大の難敵でした。
このトビムシサンプルの自動カウンティングシステム構築という、私達にとっては夢のような研究プロジェクトを立ち上げてくれ、当時から地道に改良を進めてくれていた兵庫県立大学 環境人間学研究科 池野英利教授と院生の後藤和明さんらのOIST訪問が叶いました。
久しぶりに実際にお会いして、成果を共有していただきテストする中で、学習プログラムの改善など研究がさらに進展。
これまでの成果をもとに、後藤さんは3月末に開催される森林学会でポスター発表を行いました。

OIST研究者らとともに樹木調査(2019/12)

OISTの研究者Juanita Choo博士がOKEON美ら森プロジェクトのサイト9箇所で植生調査を実施しました。
このきなんのき研究所所長で、樹木図鑑作家の林将之氏に同定をお願いし、OERSSからは3名の先鋭が野外調査作業をサポート。
雨に振られたり、風に吹かれたり過酷な野外調査でしたが、無事今回の調査を終えることが出来ました。

「野生生物と社会」学会第25回大会テーマセッションで講演(2019/11/23)

OKEON美ら森プロジェクトコーディネータの吉村正志が、「野生生物と社会」学会第25回大会における、北海道大学CoSTEP主催のテーマセッション「野生生物研究と社会をつなぐ「科学技術コミュニケーター」の役割を考える」にて、「社会協働ネットワークが生む外来アリ情報拡散の持続可能性」と題して講演しました。OKEON美ら森プロジェクトがこれまで取り組んできた、沖繩におけるヒアリを中心とした外来アリの地域社会協働型監視体制を構築するための、考え方と具体的な取り組みについて紹介しました。会場には、実際に保全に関わる方々も多く、質問や、これからの取り組みに活かせるご意見もいただき、有意義な発表でした。

OIST サイエンスフェスタ2019(2019/11/16)

今年も5,200人をお迎えしました。
私達は大人向けと子供向け2つの講演の他に、沖縄でとれたたくさんの昆虫を展示し、楽しんでいただきました。

ニュージーランドへ、ヒアリ対策視察に行ってきました(2019/11/3-9)

バイオセキュリティー先進国ニュージーランドは3回のヒアリ発見事例がありながら駆除に成功した唯一の国です。そのノウハウを探るため視察へ行ってきました!ご報告は沖縄県環境部自然保護課からシェアされるので、乞うご期待!

追記。
ニュージーランド視察の報告は、沖縄県環境部自然保護課の外来種対策事業(ヒアリ等対策)HPにて公開されています。
平成31年度外来種対策事業(ヒアリ等対策)報告書
第3章 ヒアリ等の防除技術・体制の確立(PDF:3,082KB)

「沖縄県町村議会議員・事務局職員研修会」にてYoshi講演(2019/10/11)

 沖縄県町村議会議員・事務局職員研修会(410名参加)にて吉村が沖縄の生物多様性やヒアリ対策について講演させて頂きました。
その後の懇親会では個々の議員の方々からのたくさんのご質問や声掛けを頂きました。
「OKEON美ら森プロジェクト」を通しての取り組みが、沖縄の未来の環境政策にお役に立てれば嬉しいですね。

沖縄環境研究支援セクション(OERSS)のフィールドチームが、Economo Unitプロジェクトの野外調査をサポート

Economo Unitの研究プロジェクトの野外調査が実施され、沖縄環境研究支援セクション(OERSS)のフィールドメンバーがそのサポートを行ないました。
フィールドで食べた日本のお弁当、汗を流し仕事終わりにみんなで食べた甘〜い沖縄ぜんざいは、外国人研究者にも大好評でした!

沖縄県立図書館でサイエンスワークショップ「足元の生き物の多様性と外来生物」を開催しました。

2019年9月22日(日)に那覇市の沖縄県立図書館でサイエンスワークショップ「足元の生き物の多様性と外来生物」を開催しました。
台風あとだったのにも関わらず、わざわざこのイベントのために足を運んでくれた参加者の方々もいました。

ワークショップ内では、当初は図書館のためNGといわれた、「ヒアリの哀歌(エレジー)」も職員の方の勧めで披露。
講演者吉村がギターを携えた素敵な看板まで作られていてびっくり。
ありがとうございました。