書籍:「外来アリのはなし」出版されました(2020/05)

沖縄環境研究支援セクションOERSSのYoshi(吉村正志)が担当した章が掲載された「外来アリのはなし」が出版されました。人の活動によってもともとの生息地から世界中に運ばれているアリたち。その中から現在問題になっている、またはこれから問題になるかもしれない種類について、関係分野の専門家が最新の情報を詰め込んだ本です。情報は専門的ながら、同時に難しくなりすぎず、読みやすい本にもなっています。

外来アリのはなし 朝倉書店 200ページ

執筆者一覧(朝倉書店ホームページより)
編者
橋本 佳明
(兵庫県立大学自然・環境科学研究所/兵庫県立人と自然の博物館)

著者(五十音順)
伊藤 文紀(香川大学農学部)
井上 真紀(東京農工大学農学部)
上田 昇平(大阪府立大学大学院生命環境科学研究科)
菊地 友則(千葉大学海洋バイオシステム研究センター)
岸本 年郎(ふじのくに地球環境史ミュージアム)
五箇 公一(国立環境研究所生態リスク評価・対策研究室)
後藤 彩子(甲南大学理工学部)
坂本 洋典(国立環境研究所生物・生態系環境研究センター)
坂本 佳子(国立環境研究所生物・生態系環境研究センター)
末廣 亘(三菱UFJリサーチ&コンサルティング/岡山県和気町地域おこし協力隊)
辻 和希(琉球大学農学部)
夏秋 優(兵庫医科大学皮膚科)
宮川 美里(宇都宮大学バイオサイエンス教育研究センター)
吉村 正志(沖縄科学技術大学院大学沖縄環境研究支援センター)
YANG Chin-Cheng(京都大学生存圏研究所)

目次
1. 外来生物としてのアリ(橋本佳明)
2. 増殖マシンとしてのアリ(後藤彩子)
3. 刺す虫としてのアリ(夏秋 優)
4. 外来アリの分類学(吉村正志)
5. 外来アリの社会生物学(辻 和希)
6. アリをめぐる種間相互作用と外来アリ(上田昇平)
7. ヒアリとアカカミアリ(坂本洋典)
8. アルゼンチンアリ(井上真紀)
9. アシナガキアリ(YANG Chin-Cheng/翻訳:橋本佳明)
10. ヒゲナガアメイロアリ(伊藤文紀)
11. ツヤオオズアリ(菊地友則)
12. オオハリアリ(末廣 亘)
13. コカミアリ(宮川美里)
章コラム 新顔の侵略的外来アリ―ハヤトゲフシアリ(岸本年郎)
14. 外来アリ防除の手法と課題(五箇公一・坂本佳子)