ハヤトゲフシアリの防除開始(2020/08)

那覇市で定着が確認された新しい外来アリのハヤトゲフシアリLepisiota frauenfeldiについて、私たちOIST沖縄環境研究支援セクションの声がけで住化エンバイロメンタル株式会社、琉球大学、那覇市という組織横断協働体制のもと、防除が開始されました。本州でヒアリが発見された2017年頃から、沖縄県内では研究機関や行政機関を含む複数の機関が連携して、外来アリの監視を実施しています。そのひとつ、環境省の2020年2月調査において、那覇市の国道沿いにハヤトゲフシアリが定着していることが確認されました。環境省沖縄奄美自然環境事務所の調整のもとで速やかに関係者が集まり、根絶への方針共有とその準備をしてきました。私たちセクションはいち早く、防除に必要な定着範囲やその生態を明らかにするための基礎調査を実施して、早期防除開始を主導してきました。今後、沖縄本島のハヤトゲフシアリの拡散防止や低密度化、そして根絶を目指した防除とモニタリングと並行して、データ蓄積とそれを元にした技術の開発を進めていきます。