単位時間採集調査の野外研修を実施しました(2021/04)

OKEON美ら森プロジェクトでは昆虫調査を実施しています。
その代表的なものがテント型のSLAMトラップを利用した定点採集と、アリ類を対象にした単位時間採集調査です。SLAMトラップ調査は、さまざまな昆虫を多く採集することができる代わりに、設置までのコスト、管理やサンプル処理作業に労力がかかります。それに対して単位時間採集調査は、アリ類に限定される代わりに、高校生から研究者まで多くの人が効率的かつ機動的に調査を行うことができるという強みを持ちます。この単位時間採集調査は、私たち環境科学セクションの研究プログラムだけでなく、沖縄県内の高校との共同研究や、行政との外来アリ類調査などでも、共通の調査方法で実施活用されています。

単位時間採集法のデータの良し悪しを決めるのは、何と言ってもアリ採集の技術。そこで、スタッフの採集技術を磨くためにセクションリーダーの吉村が講師となって野外研修を実施しました。今後この調査法のさらなる活用によって、沖縄のアリ類の現状やその変化が明らかになっていくことが期待できます。