世界自然遺産連携協定締結式がオンラインにて開催されました(2021/08)
世界自然遺産連携協定の締結式が、コロナ禍で対面が難しい状況下でしたが、オンライン形式により実現しました。沖縄県内では、沖縄島北部ヤンバル地域と西表島が世界自然遺産に登録されました。これら地域で、将来にわたる保全と利用のバランスを適切に維持管理していくことは今後の課題です。そのためには、現状を知り、これからどうすべきかの指針が必要で、その基礎情報となる研究知見の蓄積は欠かせません。こういった研究を協力しながら進めていくため、沖縄県内の関係機関による協定が結ばれ、OISTも環境科学セクションが窓口となりそこに参加しました。これは、OKEON美ら森プロジェクトを通して沖縄島全域に生物多様性モニタリング網を立ち上げ、沖縄地域のみなさんと協働ネットワークを作ってこれらの知見を活用してきたひとつの成果と言えます。ただ、これはゴールではなく始まり。ヤンバル地域を脅かす大問題のひとつである外来種からの保全は、ヤンバル地域だけを守っていても実現しません。私たちの多くが暮らす中南部がその主戦場となると考えています。引き続き、外来アリ研究などを通して、沖縄の生物多様性保全に貢献していかなければと身の引き締まる思いです。