血液メタボライトマーカーによるフレイル(虚弱)リスク評価 (No. 0169)

 
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概要

血液によるフレイル(虚弱)リスクを評価する新しい方法。

世界のウェルネス市場規模は、年平均6.5%で成長し、2025年には5.4兆米ドルに拡大すると予想されています。また予防医学および個別化医療は、約5,750億米ドルの市場規模があります。米国疾病管理センター(CDC)によると、米国の死亡原因の10人中7人は慢性疾患によるもので、国民の約半数は医療機関で予防可能な慢性疾患と診断されています。予防医療とは、事前の健康診断、カウンセリング、メンテナンスを行うことで将来の病気や治療を防ぐことを目的としています。世界的に高齢化社会が進んでおり、その結果、フレイル(虚弱)などの加齢に伴う障害がますます多くなっています。フレイルには、身体的な障害だけでなく、認知機能の低下も含まれます。しかし、Edmonton frail scale(EFS)、Montreal cognition assessment(MoCA-J)、Timed Up and Go Test(TUG)など、現在行われているフレイルの診断方法は医師による専門的な問診に基づいているため、結果にばらつきが出る問題があります。柳田充弘教授を中心とする研究チームは、血液中の代謝物(メタボライト)を解析しフレイルを評価する方法を開発しました。

 

教授:
柳田 充弘

G0細胞ユニット

応用

  • フレイルリスク評価

 

利点

  • 一貫性のある診断

 

技術のポイント

この技術は、高齢者のフレイルをより正確に診断する手法です。具体的には、メタボロミクスと呼ばれる代謝物を詳細に解析する手法を用い、フレイルと関連する15種類の代謝物を特定しました。これらフレイルマーカーを調べることで、ばらつきなく一貫した方法でフレイルを診断することができ、早期介入や治療に進む機会になることが期待されます。

 

メディア掲載・プレゼンテーション

  ニュース:寝たきり予防に 高齢者の虚弱病態「フレイル」診断に光

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