視線相互作用 Gaze interactions

本プロジェクトでは、視線が自己および社会的認識にどのように用いられているかを検討します。辻晶主任研究員率いる東京大学のIRCN Babylabとの共同研究では、乳児とその介護者との社会的相互作用に焦点を当てた研究がIRCN Babylabにおいて、成人との交流についての研究がOISTにおいてそれぞれ行われます。

全般として、人間が自己および他者の何を感じているかに興味を持っています。視線がどのように使用されるかに加えて、単一の相互作用モダリティーのみが提供される縮小された実験設定においても、他者の理解と学習の促進を可能にするのに十分な社会的相互作用が得られるかどうかを検討します。

社会的相互作用は複雑であり、自己表現や周りの世界との相互作用には、視線、しぐさおよび顔の表情などさまざまなものが含まれますが、ここではその一つである視線に焦点を当てます。つまり、この実験では、視線のみが実験設定と相互作用でき、視線が双方向刺激を制御するために使用される主要なデータ源となります。ほとんどの実験的設定では、コンピューター画面を使用して、被験者自身または他者の視線を表示します。

アイトラッカーから記録したデータには視線位置や瞳孔径などの情報が含まれており、被験者に表示される刺激を制御するために、異なる情報を使用します。

画面を介した実験から得られた結果を、2人の被験者が互いに実際に対面した実験から得られた結果と比較します。対面での実験においては、アイトラッカーは視線データのみを記録します。