身体性認知科学ユニット (トム・フロース)

精神とは何でしょうか?従来の認知科学では、この問いに対して物理的な象徴システムだという仮説を提示してきました。つまり、精神とは電脳、認識とは情報処理、という風に定義しました。近代の認知科学の研究方法ではこの仮説の妥当性を疑問視することから始め、従来のものに代わる新たな枠組みを設けて精神の根底を大きく広げて、肉体化した、組み込んだ、拡大した、身体的な認識(英語ではEmbodied, Embedded, Extended, Enactiveの4つのEからなるものを指す)の実現を可能としました。これらの研究方法はそれぞれに身体・外界の相互作用は認識の副産物ではなく、むしろ、認識の基礎的な一部であるという主張を支持していますこれらの研究方法は共に「身体性認識科学」として広く知られています。

本研究ユニットでは、精神の最も単純な順応行動から最も込み入った現象である抽象的思考までも含めて身体性認識科学の意味合いを究明します。本研究は原始的な認識から現代人間の認識に発展するまでの変遷を理解するために、多くの学問分野にまたがる一般的な興味で骨組みが形成されているわけですが、我々の中心的見識は環境介在、とりわけ社会文化又は技術的介在がの変化が精神にも大きな変化を起こす可能性を秘めていることです。

情報科学、複雑系理論などの交点から抽出したさまざまな研究方法を応用しています:個体模型化、人口神経回路網、進化ロボット技術、時系列解析、VR技術、視覚代替インターフェース、そして人間コンピューター相互作用。

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