Physiology

身体性認知科学によると、私たちの心が何であるか、そしてそれがどのように働くかを完全に理解するためには、脳の研究に留まらず、私たちの認識、社会的相互作用および問題解決などのさまざまな認知活動への全身の寄与を調べることが重要です。本ユニットでは、身体が発するさまざまなシグナルを、BrainProducts社のセンサーおよび増幅器を用いて記録することによって、認知活動への全身の寄与を捉えようとしています。具体例を以下に示します。

EMG(筋電計)は、筋肉の収縮により生じる電気的活動を記録します。本ユニットでは、大きな筋群と小さな筋群の両方の活動を捉えることができるように特別に設計された一連の電極を使用しており、会話中や感情的な行為を示している時の手の動きから顔の表情まで、さまざまな動作における筋肉の活動を記録することができます。

ECG(心電計)は、特定の筋肉、すなわち心筋よって生じる電気的活動を記録します。未加工のシグナルを処理することで、多くの心理学的プロセスと相関することが明らかになっている、心拍数や心拍変動など多数の測定値を得ることができます。

EDA(皮膚電位)は、発汗に伴う電気特性の変化で、皮膚表面上で検出できます。この変化は、非心理的要因(温度や湿度)と心理的要因(感情)の両方の結果として生じる可能性があります。BrainProducts社が提供する特別なGSRモジュールは、高品質なデータを保証し、使用が非常に容易です。

Respiration beltは、胸部に装着するベルトで、内蔵の伸縮センサーが呼吸運動に反応します。この装置により、吸入した空気の量を推定し、呼吸リズムを記録することができます。BrainProducts社が提供する空気圧ベースのベルトは、被験者が装着する受動コンポーネントである、空気圧の変化を変換器に送るチューブと、その変化を電気信号に変換する変換器で構成されています。