参加者の声: 河上幸司さん

今回はパオラ ラウリーノ先生率いるProtein Engineering and Evolution Unit(タンパク質工学・進化ユニット)でのリサーチインターンシップに参加された河上幸司さんにお話しを伺いました。

1.このプログラムへ応募したきっかけや経緯をおしえてください。

 3 年前の 3 月に,おそらく慶應から初の Intern 派遣となった中原楊先輩(現在医学部 5 年生)に OIST の話を聞き,それから「医学部 6 年間のどこかで必ず Intern をしたい」と考えるようになりました。昨年度も同様の時期に Intern に来たいと思い, Laurino Unit に応募させていただき,許可していただきましたが,渡航の直前に新型コロナウイルス感染症に罹患し,断念せざるを得なくなりました。
 今年度,試験期間の関係で日程は 1 ヶ月と大変短くはありますが,Intern として参加させていただき,長年の夢を叶えることができて,本当に嬉しかったです。

2.参加前の想像と、実際に参加してみてどうだったかをおしえてください。(良い点、改善できる点もあれば併せてお願いします。)

 参加前は,知り合いも全く OIST にはおりませんし,行きの飛行機でも大変ナーバスになっていました。ただ,どの方も本当に暖かく,私のカタコトの英語も頑張って理解しようと,そしてコミュニケーションをとってくださって,本当に嬉しかったです。Unit にも,Roommate にも本当に恵まれたと思います。いいところしか見当たりません。どうしても一つ改善点を挙げなくてはならない!となると,Room に desk 用の lightがなかったことくらいです。

3.OISTリサーチインターンとしてどのような1日をすごしていますか?髙橋さんの1日をおしえてください。

 午前 6 時 30 分に起床し,家の周りを running, 朝食後 9 時には lab で指導教官と一緒に実験。12:00-13:00 の昼休憩の間に Yun-Taku に行って Roommate や Ultimate Frisbee Club の友達,もしくはその場にいる誰かと話しながらランチ。その後 lab に戻って実験を続ける。17:00 程度にその日の仕事が片付く。そのあとは興味のある分野(生化学,医学)に関係する Lecture があればそれにできる限りたくさん参加し,もしくは Club activities(Ultimate Frisbee Club, Football Club, Ukulele society)に行って知り合いを作り,研究のことからたわいもないことまで,できるだけたくさんの人と交流しようとしました。

4.週末はどのようにすごしていますか?

 慶應ではハンドボール部の主将を務めているため,それ関連の仕事の処理,買い出し,大学の医学の勉強,あとは Roommate や Ultimate Frisbee Club の友達,Laurino Unit の PhD student に連れ出してもらって,外に snorkeling に行ったり,マングローブ林に行ったり,一緒に晩御飯を作ったりしていました。あとは,Unit の weekly meeting の題材となる article を事前に読み込むのも休日のうちにしていました。

5.その他(自由欄)

 本当に実りのある一ヶ月を過ごさせていただきました。毎日が新しいことばかりで,東京にもう明日帰らなくてはならないのが本当に寂しいです。カリキュラム的にどうしても短い期間しかいられないのが本当に悔しいです。

 おそらく私の下の学年から,中期の OIST Intern が可能となると伺っています。ただ,その方達には是非事前に医学部の基礎系の lab で基本的な手技,知識を十分に身につけてから OIST にくることを推奨します(そうでないと何もできず終わると思う)。 私の場合は,OIST Intern が一年先延ばしとなったことで幸いにも慶應での研究室である程度の経験や知識を得た状態で,かつかなり近接している分野での一ヶ月間ですので,なんとかなった節がありますが,よく考えてみると周りは PhD を取りに来ている人たち,もしくは既にとっている人達ばかりなわけで,その discussion に入っていく気概は,なかなかすぐには得られないと感じています。