マイクロ流体デバイスのための非接触磁気カップリング (No. 0114)
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概要
生体機能チップ(organ-on-a-chip)プラットフォームなどのマイクロ流体ベースの3D細胞培養システムの誕生、ポイントオブケア検査に対する需要の高まり、ドラッグデリバリー技術の応用の広がりにより、マイクロ流体市場は大きく成長しています。しかし、ポンプなどのマイクロ流体技術を既存のワークフローに取り入れるには、いくつかの課題があります。具体的には、簡易・小型で、漏れのない、安価なマイクロポンプを作製することが困難であることが挙げられます。OISTのエリオット・フリード教授率いる研究グループが、磁石の斬新な配置を利用した新規の磁気カップリングデバイスを開発しました。
応用
- マイクロ流体ポンプ
- 航海用駆動装置
利点
- シンプルな構造
- 省スペース
- 柔軟なジオメトリー
- リークフリー
技術のポイント
本技術は、離れた複数の双極子を用いた新しい回転型磁気カップリングです。この磁気カップリングのジオメトリーは、従来の軸方向および端面方向の磁気カップリングとは異なっており、ポンプ用の配置においては、1つ目の磁石を流体の入ったパイプ中に置き、他の2つの磁石をパイプの外側の本発明特有の位置に配置します。外側の磁石が回転すると、パイプ内の磁石もそれに応じて回転し、流体を動かすことができます。この配置により、従来の磁気カップリングの非接触動作を維持しつつ、シンプルな設計でスムーズな駆動伝達を実現できるので、マイクロ流体ポンプに組み込んだ場合、一定の流速を保持することができます。
メディア掲載・プレゼンテーション
問い合わせ先
OIST Innovation 技術移転セクション
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