フラグメントイオンを用いた低分子化合物の正確な構造同定(No. 0120)

 
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概要

多種多様な低分子化合物の化学構造を正確に同定できる新しい分析方法。

世界の質量分析市場は、2020年に44億8000万米ドルとなり、2021年から2028年にかけて年平均6.24%で成長し、2028年には73億米ドルに達すると予測されています。
化合物を正確に同定することは、医薬品の検査や発見、食品汚染の検出など、様々な目的や産業において非常に重要です。しかし、質量分析計(MS)やイオンモビリティー分析計(IMS)などの既存の分析法では、分子の切断部位の予測が困難であることや、試験材料の量が少ないために、可能性のある構造や分子候補が膨大になることが問題となっていました。本技術のアルゴリズムに基づいた新しい手法を用いることで、化合物を正確に同定することができるようになります。

応用

  • 環境または科学捜査分析
  • 医薬品代謝分析
  • 医薬品開発、薬剤スクリーニング

 

利点

  • 高感度で信頼性の高い構造同定が可能
  • 一般的な機器(MS/IMS)を用いたハイスループット化が可能
  • レファレンス構造が不明な化合物の同定が可能

   

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技術のポイント

MS/IMSと一連のアルゴリズムを組み合わせた分析手法で、MS/IMSの結果を標準的な化学物質ライブラリーと照合することで、より優れた化合物の同定を可能にします。本手法は、データセットの形成と比較に基づいて、共通のデータ構造とデータ処理技術を共有する複数の手法の組み合わせから構成されています。この手法は、化合物のクラス固有の特性や構造的特徴に依存しないため、あらゆるクラスの低分子化合物を同定することができます。特定のアルゴリズムを使用して、スペクトルの類似性を評価することでデータベースに「そのまま」では存在しない化合物を同定します。

 

メディア掲載・プレゼンテーション

 

問い合わせ先

  Graham Garner
技術移転セクション

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