コストパフォーマンスに優れ環境に優しい有機蓄光(OLPL)材料(No. 0196, 0197)

 
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概要

製造が容易で環境に優しい発光材料となる有機蓄光(OLPL)システム。

発光材料市場は、標識や消費財、バイオイメージングなどへの応用が拡大しており、2025年まで4.5%の年平均成長率 (CAGR)で成長すると予測されています。しかし、上記の用途で使われる発光材料は無機材料が主で、環境負荷が大きい、用途によっては製造工程が難しい、励起帯域が限られている、などの問題があります。嘉部量太准教授を中心とする研究グループが開発したOLPL材料は電子ドナー、アクセプター、トラップ/エミッター分子で構成され、完全に有機材料だけで作ることができます。環境に優しく、かつ様々な用途に使えるロバストな発光材料となります。

准教授:
嘉部 量太

有機光エレクトロニクスユニット

応用

  • 夜光塗料やインク
  • バイオイメージング

 

利点

  • レアアース不使用
  • 可溶性で加工が容易
  • 空気中での安定性
  • 広い励起波長領域

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技術のポイント

本技術は、p型(正孔拡散)系を含むOLPL材料をベースとしており、空気中で持続的な発光を示し、加工性に優れ300nmから600nmの波長で励起することができます。電子受容性ドーパントとしてカチオン性フォトレドックス触媒を用いることにより、正孔拡散過程で安定した電荷分離状態が生成されます。正孔拡散機構を利用し、最も低い非占有分子軌道のエネルギーレベルを下げることで、OLPL系は空気中で安定し、可視光での励起が可能となります。また、ホールトラップ材料を加えることで、LPLの持続時間を長くすることができます。

 

メディア掲載・プレゼンテーション

  ニュース:暗闇で光る材料に光を当てる

 

問い合わせ先

  Graham Garner
技術移転セクション

  tls@oist.jp
  +81(0)98-966-8937