分子遺伝学ユニット (ダニエル・ロクサー)

分子遺伝学ユニットの研究には、主要な2つのテーマがあります。

  1. 動物進化の主要な遷移を解明するために重要な分類群に重点を置いた後生動物ゲノムの進化的保存性および多様化の探究。私たちは、新たなアプローチで配列決定およびゲノム解析を行い、形態的および機能的複雑さの進化を研究します。
  2. 頭足類の複雑な神経系が脊椎動物とは独自にどのようにして発生したのか、および彼らの複雑な行動能力を支えるゲノム科学的基礎を理解するために、頭足類の比較ゲノミクスおよび実験システムの開発による遺伝子操作、顕微鏡的可視化および行動の解析を行います。

現在のプロジェクトには、タコおよび直接発生型の半索動物ギボシムシのゲノム配列決定および解析、ナメクジウオおよびイソギンチャクのゲノム構造解析とゲ ノムの局所的および全域的遺伝子連鎖(シンテニー)の高い保存性、ならびに進化したヒメイカの体制構築と神経系発生の動的イメージングが含まれています。

私たちのユニットの研究では、比較ゲノム、集団遺伝学的モデリング、高性能配列解読装置を用いた遺伝子マッピングおよび後生動物の複雑性の進化を特徴付けるためのイメージングを組み合わせています。