開催概要

国際動物福祉シンポジウムの開催にあたって

近年、日本国内で開催される学会やシンポジウムなどで、動物福祉に関する話題を取り上げられることが多くなってきました。2006年に「動物の愛護及び管理に関する法律」が改正されて、3Rsの基本理念が盛り込まれてから10年を経て、動物福祉に関する概念が定着してきた感があります。しかしながら、各研究施設における取組みにおいては、未だ手探り状態が続いていると思われます。

琉球実験動物研究会は琉球大学を主体に結成され、年に1回、研究会を開催してきました。2012年には沖縄科学技術大学院大学(OIST)が研究会に加わり、沖縄における実験動物学/実験動物医学をリードしています。研究会が第25回の開催を迎える節目に当たり、OISTと共催で動物福祉に関するシンポジウムを開催します。動物福祉に積極的に取り組んでいる国内外の施設からゲストスピーカーをお招きすることで、実験動物に係わっている方々に有用な情報を提供することができると自負しています。

本シンポジウムは、沖縄科学技術大学院大学のオーディトリアムで開催します。1月の沖縄は、最高気温が20℃前後、最低気温が15℃前後と大変過ごしやすい気候です。国内外からシンポジウムに参加して頂く皆さんには、一時、冬の緊張感から解き放たれて、有意義な時間を過ごしていただけるものと存じます。また、レセプションはOISTから車で10分足らずの距離にあるリザンシーパーク谷茶ベイで開催します。時間の許す限り国内外の方と情報交換をしていただき、ネットワーク形成の一助になれば幸いです。

2017年1月12日、13日に本シンポジウムを開催するOISTのオーディトリアムは、収容人数が約500名です。席に限りがありますので、事前のお申込みをお願いします。冬から春にかけて慶良間諸島の海域に回遊してくるザトウクジラと共に、皆さんとお会いすることを楽しみにしています。