Okinawan Culture 03 - Ugan buduchi
”ウガンブドゥチ(御願解き)” ~火の神(ヒヌカン)の正月休み~
ヒヌカン(火の神)は、かまどを守る沖縄の神様です。古くからヒヌカンは沖縄の人々の信仰を集めてきました。
旧暦の12月24日(新暦で今年は2月5日に当たります)、ヒヌカンは天国に帰るとされています。
ヒヌカン信仰の始まりについては、諸説ありますが、16世紀に編纂された歌謡集「おもろさうし」や1713年に編纂された最も古い琉球王国の地誌「琉球国由来紀」などには、「ニライカナイ(地平線のはるか彼方に存在されると信じられている理想郷)」信仰、若しくは太陽神信仰との関係が示唆されています。
古代、沖縄では地平線のはるか彼方に理想郷があると信じられており、その地平線から昇る太陽を信仰していました。しばらくの後、人々は火は理想郷からもたらされたものだと信じるようになり、ヒヌカン信仰が生まれたという説があります。
当初、ヒヌカン信仰はかまどそのものを拝むものだったらしいのですが、現代では、生活様式の変化などにより、台所に設置した陶製の香炉を拝むことが多いようです。
ヒヌカンは火が良く使われる台所の近くに祀られることになっています。ヒヌカン神具の色は全て白で統一しなければいけません。沖縄では、女性が神事を司ることになっています。そのため、家庭内の女性がヒヌカンにまつわる神事を行います。
旧暦の12月24日には、「ウガンブドゥチ(御願解き)」On the 24th of December in the Lunar Calendar, the ritual of Uganbuduchi, or thanking God for the fulfillment of the prayer is held in households. The ritual starts out with cleaning up the altar in which Hinukan is enshrined. Then the altar should be decorated with particular items as well as some offerings. One of these offerings is 3 bowls of freshly cooked rice. This is offered in order to make the Hinukan's mouth sticky so that Hinukan shall not tattle on bad things about the household while Hinukan is in heaven.
When the altar is fully decorated, people offer a prayer to Hinukan reporting what has happened during the year, thanking for the fulfillment of the prayer, and asking Hinukan to only report good things about the household to heaven.
After Hinukan spends the New Year holiday in heaven, Hinukan returns to the household on the 4th of January in the Lunar Calendar, which falls on the 15th of February this year.