Green Okinawa (9) キッチンの生ごみを堆肥にしよう
OISTの皆さん
リソースセンターのGreen Okinawaというページを通じて、沖縄でより環境にやさしい生き方をするにはどうすべきか、お互いに学び合いたいと思っています。
この記事では、家庭から出る生ごみを堆肥にして、庭や鉢植えに肥料を与える方法を紹介します。
食品廃棄物のリサイクルによる気候上の便益
生ごみをリサイクルして堆肥を作ることで、焼却炉に毎週送る 「燃えるごみ」 の量を減らすことができます。さらに、栄養豊富な堆肥はハイビスカスにより多くの花をつけ、パッションフルーツ に更なる情熱を(多分)注いでくれます。ここでは、沖縄でコンポストを行う際のちょっとしたコツをご紹介します。
屋外堆肥化
屋外で堆肥を作るには、具志川のメイクマンのようなガーデンセンターで丈夫なプラスチック製の堆肥容器を買います。木製のパレットを使って簡単なものを作ることもできます。(作り方はこちらのリンクをご確認ください)1 。地元のJAガーデンセンターで木製パレットについてはお尋ね下さい。
どちらの方法を選ぶにしても、台風や大雨からある程度守られた屋外の空間が必要です。昆虫や野生動物を寄せ付けないように、家の入り口から離れた場所を選んでください。重い石や軽量コンクリートブロックを堆肥容器の底に置くと、安定させるのに役立ちます。庭のフェンスにロープで固定するのも、強風で倒れるのを防ぐ良い方法です。屋外の堆肥容器のふたは、嵐のときに水でいっぱいにならないようにしておきましょう。
生ごみも庭ごみも、屋外の堆肥容器で堆肥化できます。ジャガイモの皮やコルク、汚れた段ボール箱のような茶色い (乾いた) ものを重ね、続いて生の果物や野菜、枝豆のさや、バナナの皮、使用済みの茶葉、コーヒーのかすのような緑の (湿った) ものを重ねるのが良いでしょう。ココナッツの殻など、分解しにくいものは入れないでください。魚、肉、料理された食べ物も一度に入れすぎなければ(沖縄の気候でも)OKです。野外での堆肥化のための一般的な質問に対するとても為になるFAQをご確認ください。2
沖縄のように湿度が高く雨の多い気候の中屋外で堆肥化するために、OISTガーデニングクラブのDavid氏は、アメリカミズアブ(ハエの一種)を堆肥の山に集め、乾燥した炭素ベースの物質を大量に加えることを勧めています。
屋内の方法
屋外スペースがない場合でも、自宅の中に堆肥化システムを設置することができます。
- ダンボール箱方法
この食品廃棄物をリサイクルする簡単な方法は、日本でとても人気があります。まず、段ボール箱におがくず、ココピート、クンタン(もみ殻炭)、竹の粉などの吸収性のある 「基材」 を並べます。これらの材料は、タバタや沖縄にある他のガーデンセンターで買えます。毎日、生ゴミを混ぜます。 段ボール箱に古いTシャツかタオルをかぶせます。生ごみは大量の酸素にさらされ、好気的な堆肥化プロセスに役立ち、悪臭を防ぎます。 ニューヨーク在住の日本出身の田渕弘子さんは、段ボールを使った堆肥化についてこう書いています。(こちらとこちらをお読みください) 。3名古屋市役所による説明書と図もご覧ください。伊江村のものはここをお読みください。4-5
- ぼかし法
ボカシ堆肥化法は沖縄で発明されました!ぼかしは 「有機物を発酵させる」 という意味の日本語です。多くの酸素を必要とする他の堆肥化方法と異なり、この方法は無酸素性です。生ごみを発酵させて素早く分解する 「ぼかしミックス」 と混合します。ぼかしミックスは、ふすま原料と 「有効微生物」 (EM) で構成されています。近代的なボカシ法の発明は、ここ沖縄にある琉球大学の教授によるものです。Dr.Teuro Higa.6この方法では、魚、肉、乳製品だけでなく、通常の台所の廃棄物を生でも調理済でも全て堆肥にすることができます。その過程で発生する液体は素晴らしい植物肥料です。
読谷のJAファーマーズマーケット(村役場の反対側)など、沖縄のほとんどのガーデンセンターでぼかしのミックスを買うことができます。簡単に水気を切ることができる蛇口付きのぼかし堆肥化容器は、Amazon.jpからオンラインで入手できます。 自分で作る場合材料はすべてタバタで手に入ります。
台所のゴミはふたのしっかりした容器に集めてください。容器に生ゴミを入れる時は、その都度、ぼかしの粉を振って空気を抜きます。蓋をはずすと少しお酢の香りがして、蓋を閉めると無臭になります。水分はこまめに切ってください。100:1に薄めて、植物にまくといいですよ。ぼかし容器がいっぱいになったら、最後にぼかしミックスを加えて発酵させ、容量を小さくします(定期的に水分を排出し続ける)。約3週間後には生ゴミは発酵します。土を掘って埋めたり、屋外の堆肥の山に加えたりすることができます。待てば待つほど、どんどん分解されて、容量が減っていきます。水分はこまめに切ってください。
「ぼかしは私が家で見つけた最高の方法で、木くず/段ボールとEM-1から簡単にDIY肥料を作ることができます。フタのしっかりした容器を用意し、臭いがしないようにこまめに水を抜いてください。固形廃棄物の量を減らし、堆肥茶を薄めて家庭用の植物や庭に使うことができます。」OISTガーデニングクラブのデイビッドからのコメントです。
「ごみゼロ日本」 東京の小さなアパートでのぼかし堆肥化についての記事はこちらからお読み下さい。 その他の実用的なヒントはこちらをお読みください。7-8
自家製堆肥の処理方法
- 自分の庭や土、植木がある場合
- 堆肥を土に混ぜる。OISTガーデニングクラブのDavid氏は、沖縄の屋外で作られた堆肥は大抵非常に湿っているので、表面に直接加えるよりもむしろ庭の土や鉢植えを掘って堆肥を埋めることを勧めています。
- 庭の土に穴を掘って、堆肥を入れて覆います。
- 自分の庭を持っていない場合
- OIST内TIDAの「マーケットプレイス」やBooKoo沖縄のような他のオンラインプラットフォームを使って、あなたの堆肥を使いたい人を見つけてください。
- 地元の農家や近所の人と話をして、堆肥を提供しましょう。
- 「こんにちは、家で堆肥をしているのですが、うちの堆肥を庭や畑に使いますか?」
- 「明日ここに堆肥を置いていきましょうか」?
- 「こんにちは、家で堆肥をしているのですが、うちの堆肥を庭や畑に使いますか?」
- OISTガーデニングクラブは堆肥の山を持っています。OISTの生徒、教職員、またはご家族の方は、ディビッド シンプソン<david.simpson@oist.jp>までお問い合わせください。
台所や庭のゴミを堆肥にしていますか?ヒントや写真を共有していただければ、記事に載せて頂きます。無料で寄付したい堆肥はありますか?または鉢植え用に堆肥を使って頂けますか?TIDAにメッセージを載せて、OISTの仲間同士で作った堆肥をどのように役立てることが出来るか試してみてください。
これまでのGreen Okinawa記事はここからお読みください。https://groups.oist.jp/resource-center/green-okinawa
このGreen Okinawaの投稿はMai Barnes (OISTリソースセンター)、 David Simpson (OISTガーデニングクラブ)、 Kate Whitfieldの協力により作成されました。
Name: Anonymous
Name: Anonymous
参考資料
- How to build a compost bin, Gardeners' World Magazine https://www.gardenersworld.com/how-to/diy/how-to-build-a-compost-bin/
- Composting Frequently Asked Questions, Moray Council, Moray Council、http://www.moray.gov.uk/moray_standard/page_57692.html
- Tabuchi Hiroko, New York Times, 2020 https://www.nytimes.com/interactive/2020/05/19/burst/compost-box-indoors-coronavirus.htmlおよびhttps://www.nytimes.com/2020/05/06/climate/new-york-coronavirus-composting.html
- 名古屋市役所 「段ボール堆肥の作り方2016」http :// www.city.nagoya.jp/kankyo/page/0000060262 .html
- 伊江村 「段ボール堆肥の作り方2015」 https://www.iejima.org/document/2015021600052/file_contents/jissenhen.pdf
- ウィキペディア 比嘉照夫、https://en.wikipedia.org/wiki/Teruo_Higa
- Japanese Bokashi Composting for Apartment Living, Zero Waste Japan http://thezerowastejapan.com/a-composting-guide-for-apartment-living/
- Learn how to bokashi like a pro, Own your impact, https://ownyourimpact.com.au/news/learn-how-to-bokashi-like-a-pro