変わりゆく環境に応える科学: 〜外来種対策・保護区導入・生物多様性モニタリングに関する研究開発〜
OIST 環境科学・インフォマティクスセクションが以下のワークショップを開催します。
タイトル
変わりゆく環境に応える科学 〜外来種対策・保護区導入・生物多様性モニタリングに関する研究開発〜
日程
2025年9月 9日(火) 時間:10:00−15:00
会場
OIST センター棟 B250 (Zoomでのハイブリッド)
概要
近年、気候変動や生態系の改変に加え、社会経済情勢の不確実性が高まる中で、環境課題への対応には科学と技術の連携がより一層求められています。本シンポジウムでは、「外来種対策」「保護区導入」「生物多様性モニタリング」という三つの実践的な研究領域を取り上げ、これらを支える研究と技術革新の最前線を紹介します。
言語
日本語+英語(日英同時通訳あり)
Timetable:
10:00 はじめに
10:05-11:10 Session 1: 外来種管理
このセッションでは、ヒアリなどの侵略的外来種の定着予測と防除に焦点を当て、効果的かつ科学に基づいた対策と実装に向けた技術の開発について取り上げます。
10:05-10:25 辻 瑞樹 (琉球大学)
'先端科学によりヒアリなどの外来生物と戦う'
10:25-10:45 Evan P Economo (OIST, University of Maryland)
'地球規模での外来アリの拡散の追跡と予測'
10:45-11:05 五箇 公一 (国立環境研究所)
' 外来昆虫の化学的防除戦略〜外来アリ類とツマアカスズメバチを事例として'
11:10-11:55 Session 2: 保護区導入
このセッションでは、将来の生態系変動の不確実性に対処するための保護区の設定に関するアプローチ手法や実装についてお話しします。
11:10-11:30 高科 直 (東京大学)
'保全効果を最大化する保護区設計:モデリングによるアプローチ'
11:30-11:50 若松 佳紀 (環境省沖縄奄美自然環境事務所)
'日本の保護地域'
11:55-12:10 質疑応答とディスカッション
12:10-13:30 休憩
13:30-14:40 Session 3: 生物多様性モニタリング
このセッションでは、生物多様性モニタリングから得られる長期データセットとその活用について、OKEONプロジェクトの最新の事例研究を交えて解説します。
13:30-13:40 小笠原 昌子 (OIST)
'OKEON美ら森プロジェクトの概要'
13:40-13:50 Samuel RPJ Ross (OIST)
'沖縄の生物多様性に関する音声モニタリング研究'
13:50-14:00 Jamie M Kass (東北大学)
'昆虫群集の季節変動に対する土地利用変化の影響〜高頻度生物多様性モニタリングの活用'
14:00-14:10 Kosmas Deligkaris (OIST)
'音声モニタリングとカエル類の検出'
14:10-14:20 赤坂 卓美 (帯広畜産大学)
'カメラトラップとAIを用いた種の自動判別技術を生物多様性モニタリングに活用する'
14:20-14:35 David W Armitage (OIST)
'生物多様性のその先へ──OKEONが示す次世代の生態学のかたち'
14:40-15:00 質疑応答とディスカッション
15:00 Closing

