公開資料: 研究者の活動と大学組織 / Learning material: Researchers' activities and university
沖縄科学技術大学院大学「大学職員向け勉強会 」より
本勉強会の第一義の目的は、大学に所属して組織を支える業務を行いながらも、大学の本分かつ存在意義であるとも言える研究教育活動自体には直接に関わることの少ない、事務職員に対して、研究者の活動と研究教育機関としての大学組織とはどういうものであるのか、という基礎的な情報を提供することです。それらを自分の知識として取り込むことは、組織への帰属意識や自分の立ち位置の自覚にも繋がります。また、本勉強会は、研究者に寄り添った研究支援を行うリサーチアドミニストレーターや技術職員、あるいは研究者にとっても、様々な専門的な研修ではカバーされない、非常に根本的な知識を体系的に再確認できる機会になります。研究活動に関する基礎知識を大学職員全体の共通理解として組織全体に浸透させることは大学組織の基盤を草の根から強化することに他ならない、という確信の下、こんな基本的なことを今更改めて?とか、日々の業務に直接関係ないけど?などの懸念を恐れず、地に足の着いた情報共有の機会としてこれを設定しています。
その意味で、OIST学内での勉強会の実施形態は、講師が一方的に説明するのではなく、参加者が気兼ねなくどんどん質問を挟んで、皆でとことん疑問解消しつつ共に理解を深められるように、プレゼンターと共にファシリテーターが入って、和やかな空気、いわゆる心理的安全性の確保された雰囲気、を作りつつ活発な議論を促す、インタラクティブな対面座談会形式で進行することを優先しました。そして、勉強会の内容もさることながら、そういう壁のないコミュニケーションの場を持つこと自体もまた、職員の士気高揚のため、組織には重要なことだと考えています。
折角の取り組みなので、本勉強会の資料は、本学内に留めず広く公開することにしました。資料は原則的に、普遍的な内容を中立かつ体系的に記述することを目指しましたが、所々にOISTの場合の事例も明示的に含めました。それはOISTの職員が自組織を深く理解できるようにするためでもありますが、日本の大学政策および科学技術政策の中で社会実験的な意味も持ってOISTが誕生した背景とその使命を鑑み、学外の方々にとっても現在の日本全体の理解や考察に資する情報である、と考え、そのまま残しました。本資料が、全国の大学や研究機関の職員の方々にはもちろん、これから大学院に進学して研究者になる修行を始める大学生や、研究に興味を持っている高校生や、あるいは一般の方々に、それぞれ少しでもお役に立てば幸いです。オンラインあるいは録画での展開は、検討中です。
本勉強会の立案、内容の構成、および資料の文章の責任は島貫瑞樹にあります。5年ほどの試行錯誤から、ようやく内容が体系的に整ってきたところです。参考資料の出典を全て示すことはできておりませんが、万一、不備や懸念点にお気付きの際は、ご指摘ください。 また、本資料の二次利用には、必ず事前に一報くださいますようお願いします。
email: mizuki.shimanuki at oist.jp ( at を@に置き換え)
沖縄科学技術大学院大学 プロボストオフィス
プロボスト補佐(研究関連調整担当)・J-PEAKS 研究環境整備連携リエゾン
島貫瑞樹
「研究者の活動と大学組織」の資料ダウンロードはこちら 最終更新日2024年7月23日
(本資料は適宜、内容の修正・追加等により予告なく更新されることがあります)
本サイトは、Groupsプラットフォームの事情により、2024年12月をもって閉鎖となりますが、勉強会資料などの内容はOIST公式ウェブサイト http://www.oist.jp 内に移植して引き継ぐ予定です。詳細は決まり次第、ここでアップデートします。(2024年、7月30日)
From the "Study Sessions for University Staff" at OIST
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