構造細胞生物学ユニット(ウルフ・スコグランド)

ユニットの概要

ウルフ・スコグランド

構造細胞生物学ユニット

ウルフ・スコグランド 教授

ulf.skoglund at oist.jp

 

メンバー

  • ラシュヨラン・オウバステッド
  • グンナー・ヴィルケン
  • 中西節子
  • ビル • セダーストゥル
  • 田 清源
  • ファイサル • マームッド
  • マルト • トゥーツ
  • オリビア • レーヴェット
  • 古庄 公寿
  • 久田 静香

 

研究

研究目標

我々の研究目標は、細胞や組織の内部における蛋白質の機能について理解する事です。分子分解能電子線トモグラフィー(MET)などの電子顕微鏡測定法が我々の主な研究手法です。その他に必要に応じて、確立済みの補完的な技術も使います。

なぜMETなのか

高分子を個々に可視化できることによって、様々な高分子の挙動を調べ、それらがいかに結合し相互作用するのかを、組織の中の状態であるか単離された状態であるかによらず、記述する事が可能になります。それゆえMET技術は、細胞内の分子機械の動作様式の解明等、超分子複合体の解析において重要な役割を担うと我々は確信しています。実例としては、情報伝達経路のケースなどがありますが、三次元再構成された個々の蛋白質分子のさまざまな立体構造のデータを集積することによって、カルシウムイオン濃度に依存的に蛋白質分子の立体構造変換を規定する化学平衡定数を算出しました。

研究プロジェクトと手法

我々のユニットで行う研究プロジェクトでは、手法の開発やその応用をしながら、他のグループと刺激的で実りある共同研究をしていくことも心がけています。また、より高解像度での観察において個々の高分子解析を少なくとも半自動化して、大量の高分子の解析を可能にするような将来のイメージングハードウェアの開発に結びつく、さまざまな野心的なソフトウェアの開発プロジェクトも行っています。これにより、特定の高分子の高次構造を規定する熱力学的・化学的パラメータを実験に基づいて決定することが可能となります。
我々は、高解像度の三次元測定を単離標品でも細胞内でも行えるような、実用的で効果的かつ素早い手法の開発を目指しています。また、生体膜内における蛋白質の三次元構造を実際により近い状態で決定することを可能にするために、人工脂質小胞内での高分子の直接的な観察手法を改良することにも力を注いでいます。

構造細胞生物学におけるMET理論とその実践的応用そして問題のモデル化は、先端研究講座として、また他の講座との連携を考慮しても、ふさわしい内容です。