沖縄環境研究支援セクション
Overview
沖縄環境研究支援セクションは、OISTの沖縄陸域フィールド研究や地域社会ネットワークをより持続的安定的に維持推進するため、OKEON美ら森プロジェクトの一部機能が独立する形で2019年4月に設立されたセクションです。
これまでOKEON美ら森プロジェクト(https://okeon.unit.oist.jp/?lang=ja)で培った沖縄社会とのネットワーク、環境観測ネットワーク、そしてそれらを支える経験豊富なチームを活かし、沖縄における陸域野外調査のサポートや、システムの維持管理、そして環境研究や環境教育を通した沖縄の持続的発展への貢献を目指します。
Mission
- 沖縄県内の陸域におけるフィールドワークのサポート
- 陸域フィールドワークに関する共通機器の維持・管理
- OKEON美ら森プロジェクトの運営と発展、活用
- OKEON美ら森プロジェクト観測機器の維持・管理
- OKEON観測網による、長期的なデータ収集および試料コレクションの管理・保管
- OKEON美ら森プロジェクトのデータや人材、協働ネットワークを活用した、沖縄社会の持続的発展への貢献
Services
OIST研究者向け支援内容
- 沖縄県内の陸域サンプリングに必要な許認可の探索と案内、申請支援
- 沖縄県内の陸域調査実施に必要な地元との調整
- OKEON美ら森プロジェクト調査区についての情報提供
- OKEON美ら森プロジェクト調査区での調査実施に対する総合支援
- OKEON美ら森プロジェクトに関わる学術成果の、沖縄社会へ還元、プロモーション、およびその調整
Latest Posts
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書籍:「外来アリのはなし」出版されました(2020/05)
沖縄環境研究支援セクションOERSSのYoshi(吉村正志)が担当した章が掲載された「外来アリのはなし」が出版されました。人の活動によってもともとの生息地から世界中に運ばれているアリたち。その中から現在問題になっている、またはこれから問題になるかもしれない種類について、関係分野の専門家が最新の情報を詰め込んだ本です。情報は専門的ながら、同時に難しくなりすぎず、読みやすい本にもなっています。
外来アリのはなし 朝倉書店 200ページ
執筆者一覧(朝倉書店ホームページより)
編者
橋本 佳明
(兵庫県立大学自然・環境科学研究所/兵庫県立人と自然の博物館)沖縄県におけるヒアリの侵入・蔓延時に推定される経済的損失(2020/05)
ヒアリが沖縄県に定着・蔓延してしまった場合、どのくらいの経済的な被害がでるのか?これまで日本では、アメリカの損害額を引用することが多かったですが、産業構造や法律が異なる場所の被害見積もりでは、今ひとつ不明瞭でした。これを、沖縄の実際の行政統計などをもとにして、被害額を推定しました。
沖縄では、現在幸いなことにヒアリが発見されていません。これはあくまでそれが蔓延してしまった悪い未来のシナリオです。だからこそ、こういう事態を招かないために平時から監視を行い、対策をとっていくことが大切なのだと思います。沖縄県外来種対策委員会開催(2020/03)
沖縄県環境部自然保護課では外来種対策事業が実施されており、年に何度かその委員会が開催されます。ここで県の外来種対策指針や行動指針、その指定対象種選定などが専門家によって議論されています。沖縄環境研究支援セクション(OERSS)のYoshiも、専門家のひとりとしてここに参加しています。