しんかクラス (2022年度)

しんかクラスでは「教室内では歩く」、「お友達には優しくする」など単にルールの羅列を先生が行わず、マインドセット(意識)をクラス内のルールの基本としています。そしてそのマインドセットとは「安全であること」と「他者を尊重すること」です。保育所は集団生活を通して、社会性を身につけるための絶好の機会です。私たちは子どもたちに「安全であるためには」、「友達と仲よく過ごすためにはどうしたらいいか」を日常的に子どもたちに問いかけます。子どもたちは家庭やクラスで経験したことをたくさん挙げてくれます。例えば、テーブルやイス、仲間にぶつかってケガをしやすいから「室内を歩くこと」。他にも、「お友だちの言うことを聞く」。なぜなら、それがいいお友だちがすることだからです。しんかクラスの子どもたちは自分たちで自分たちの行動を考える機会が与えられています。

とはいえ、園児同士の衝突があった場合、子どもたちは自分たちで解決しようとしますが、それでも解決しない場合があります。私たちはこれを学びの機会とし、多くの場合グループタイムで話し合い、グループ全体で解決策をブレーンストーミングします。積極的に話し合いに関わるというプロセスにより、子どもたちは自分の行動に責任を持ち、グループの一員であることを自覚し、帰属意識を高めることができるのです。先生は子どもたちの挑戦的な(危険な)行動に明確な制限を示し対応します。しかし、子どもを罰することで対応するのではなく、子どもたちが「自分の行動に対する結果」を認識し、次に何をすべきかを考えられる様、支援をします。集団生活の中で、子どもたちも大人も楽しい時間を過ごせていけるように「安全であること」と「他者を尊重すること」の意識作りのための問いかけを続け、子どもたち一人一人に分かりやすく伝わるように努力をしています。

 

以下はしんかクラスの保護者よりご質問をいただいたものに対する回答です。

昼食の量については?

しんかクラスでは先生たちはあらかじめ野菜などが苦手な園児には「どれくらいなら食べられる?」と確認して分量を調節しています。食べ物を粗末にしないという気持ちを持ちお皿に盛られた料理をすべて食べきることで自信を持ってもらいたいというねらいもあります。もっと食べたいという子は、おかわりをしています。どんな理由であっても強制や、差し控えることはしません。

ランチタイムのスケジュールは?

昼食の時間は現在、45分としています。CDCは集団生活の場であり、一日のスケジュールのもと活動を行います。しかし、支援が必要な園児には、ランチタイムを延長するなど、できる限りのサポートをしています。

私たちは、子どもたちがCDCを卒園後の学校生活でのスムーズな移行と成功のため、年間を通して活動やスケジュールを調整しています。最近では、より安全に様々な運動ができるようにと変更された屋外遊びの場所と時間に合わせ、幼稚園・小学校への準備や昼食の時間調整など、集団の発達に合わせたスケジュールを再検討しました。

野菜を先に食べないといけないの?

私たちは子どもたちが卒園後、次の学校でも集団生活がスムーズに素晴らしいものになるように、年間を通して活動やスケジュールを調整しています。

CDCは集団生活の場であり、一日のスケジュールのもと活動を行います。しかし、支援が必要な園児には、ランチタイムを延長するなど、できる限りのサポートをしています。

最近では、より安全に様々な運動ができるようにと変更された屋外遊びの場所と時間に合わせ、幼稚園・小学校への準備や昼食の時間調整など、集団の発達に合わせたスケジュールを検討しました。

昼食が早く終わった子どもは、席を立って読書コーナーで本を読むか、時間が終わるまで席で過ごすことができます。食事の後、当番が部屋を掃除している間も、他の子どもたちは読書の時間が与えられます。

ミルクを飲まないとケーキは食べれない?

パンやケーキは子どもたちに人気のあるおやつです。同時に出される豆乳や牛乳を飲むように先生は子どもたちに勧めますが、もちろん飲まなくとも、パンやケーキを食べることができます。どんな理由でもおやつを与えないということはありません。

おやつはあくまで食事までの補助食として考えています。朝のおやつを過剰摂取するとバランスの良い昼食がとれなくなるため、朝のおやつに関してはおかわりの回数を調整しています。

3ストライクルールって?

しんかクラスでは以前、危険行為をする子どもが増えた時期があり、教室内での安全を最優先にするため、子どもを視覚的に誘導するために実施したのがこのルールです。(3回目の注意で園児は落ち着いて活動に戻れるまで、先生の近くの席でパズルや本読みなどの限られた活動を行う)しんかクラスでは、子どもたちが自分で問題を解決することを奨励していますが、行動がエスカレートして、自分自身や他の子どもたちを傷つける可能性がある場合において、このような介入を行うことがあります。

 なお、3ストライクのルールは、状況が改善されたため、廃止しました。子どもたちが危険な行動をとっているときには、子どもたちと話し合い、原因と結果について話し合うことを続け、自分の行動を振り返る時間を設けます。その後、先生がもう一度子どもに話しかけ、理解度を確認してから活動に戻ってもらいます。