質問と答え

以下に記載のない質問や、記載についての疑義、誤記の訂正等があれば、TLSにお越しいただくか、あるいは tls@oist.jp宛にメールをください。質問者本人向けにあるいはウエブ上でご回答します。

発明とは何か?

発明とは問題を解決する新規性のある創造的なアイデアです。しかしながら、すべてのアイデアが特許になるとは限りません。特許として登録されるためには、1.新規性があること、2.非自明性であること(日本や欧州においては進歩性)、3.実用的であることが必要です。

発明者とは何か?

発明者はその発明の創造的に関与した者をいい、単に実験や測定しただけの定常的な業務を行った者は含みません。

特許とは何か?

特許とは、技術、方法、システムなどの発明が確立した日を確定する法律文書です。その権利は特許を付与した国で出願の日から最大で20年間独占的に実施できる権利が与えられます。

なぜ技術を特許にしなければならないのか?

  • 特許された技術は商業的にたいへん魅力的です。これまでの商品を進化させて他社の商品と差別化した優れた商品を提供することができます。
  • 被許諾者はOISTに特許実施料を支払います。その特許実施料はOISTから報奨金として発明者に支給されます。
  • 特許は科学者、技術者等にとって財産です。
  • 良い発明は研究資金を容易に得ることが可能です。

だれがOISTの特許出願の費用を負担するのか?

TLS(OIST)は、発明を権利化するための費用を負担します。たとえば、公知例調査、特許明細書作成、特許出願、特許維持費用、特許代理人との相談など。

特許実施料はどのように配分されるのか?

PRP 14.3.7.1 OISTの規程では、特許実施料から特許維持費用として15%を引き、残余をOIST 28.3%, ユニット 28.3%, 発明者に28.3%が報奨金として配分されます。

発明の開示とは何か?

発明開示書は重要な書類です。発明を開示し、発明者を特定します。発明を評価するための最初の書類です。将来発生するかもしれない特許紛争のために、発明者が最大の関心を持つべき書類です。

だれが発明開示を記載するのか?

発明の、技術分野、目的、従来例、構成、効果は発明者によって記載されます。仮出願は研究の提案、発表の原案などで部分的に完成している内容を基に出願されることに留意ください。すべての発明者の完全な氏名を記載する必要があります。ユニットのRA、ファカルティ、代表研究者そして複数の発明者が相互に正しい発明者であることを確認します。

特許仮出願とは何か?

特許仮出願は米国特許庁により受け付けられます。これは仮出願ではない通常の特許出願に比べてより簡単に早くかつ安価に特許出願をすることができます。

なぜOISTは特許仮出願をするのか?

特許仮出願を行う目的は、第三者が類似の発明を特許出願するよりも早く出願日を確定する
ことができるからです。

米国仮出願が受領された後はどうするか?

仮出願が出願されると、発明は保護され、1年以内にPCT出願のような本出願に移行するかあるいは出願を取りやめるかを決定する必要があります。この1年間にさらなる研究で発明を充実させてPCT出願に反映させることができます。PCT出願が出願されると、その後たとえば米国、欧州、日本などの各国に移行して出願されます。またEPC出願ではフランス、ドイツ、英国などのように出願希望国を指定できます。特許の権利期間は出願日から最大で20年間です。

 “特許出願手続きの例。米国・日本・フランス・ドイツ・英国・スイス”。特許を取得するには、2年から6年、あるいはそれ以上かかります。特許権は最初の出願日(出願の日ではない)から最大で20年間有効です。

特許仮出願までの期間はどのくらいか?

発明届の提出からアメリカ特許仮出願まで1,2週間程度を要します。(OISTの特許出願規程を参照してください)

いつ発明の内容を公に発表できるのか?

米国特許庁が仮出願を受領したら受領書が発行されます。TLSはその受領書を電子データで発明者に送ります。発表原稿を出版社へ送る日が、米国特許庁が仮出願を受領した日の後であれば問題ありません。この点にご留意ください。発明が先に発表されてしまうと特許を取得することができません。お問い合わせは次へお願いします。technology.licensing@oist.jp

OISTを辞めた後も特許実施料をもらえるのか?

はい。発明者であるなら、OISTを辞めた後も特許実施料の分配を、OISTの報奨金の配分として受け取ることができます。ただしOISTが発明者の所在地を把握できない場合はこの限りではありません

OISTを辞めた後に、自身の発明を使用することが可能か?

大学等の実験室レベルでの研究使用であれば、自己の発明を使用することができます。一方、自己の発明を商業的に使用する場合は、OISTに連絡して契約を締結する必要があります。

実験していないアイデアは発明になるか?

はい、実験実証をしていなくても、この例をご覧の通り発明になります。しかしながら、このような特許の効果は疑問の余地があり、案件ごとに考慮する必要があります。